社員インタビュー生産設備の「いつも通り」を保つために
自動車部品 / 保全職鈴木 健真
私は入社してから約5年間、生産ラインでの溶接作業やロボット操作を経験した後、
生産設備の点検・保守を行う現在の職場に異動しました。
まだまだ保全スタッフとして未熟ですが、
生産ラインで働く作業担当者の方達から頼られる存在になれるように、
また、安全で且つ計画通りの生産に貢献できるように、日々勉強しています。
異動前の仕事内容生産ラインで作業していたときも、
改善に努めました
入社して最初に担当したのは、自動車部品の溶接作業でした。溶接にも種類があり、スポット溶接とアーク溶接の生産設備での作業を担当していました。
生産ラインで働いていたときに心掛けたのは、安全と品質でした。決められた位置にきちんと溶接するために、また作業上、不安や疑問があればすぐに先輩や職場の上司に確認しました。次に、より生産数を上げるため、作業しやすい姿勢や方法を考えるようにしていました。大抵の場合、ロボットを使って溶接をしますが、ロボットが溶接している間に手待ち時間が発生します。その手待ち時間を利用して、別のロボットに部品をセットしたり、その為の準備をしたりします。些細な事ですが、製品を掴む際に取りやすいように置き方を変更する工夫や、置き場所を変える工夫をしました。結果として、製品を落としてしまうトラブルも回避でき、安全と品質の向上にも貢献することができました。
現在の仕事内容生産設備の
点検・保守・改善を行っています
入社6年目に現在の職場に異動しました。生産設備の点検や保守、修理・修繕だけでなく、生産現場からの要望に対して生産設備の改善を行う部署です。生産ラインでの仕事にやりがいを感じ、一緒に働く人たちとの信頼関係も築けていたため、異動することに寂しさはありましたが、新しい仕事や技術に挑戦してみようと気持ちを切り替えました。
現在の職場では、生産設備が正常・安全に稼働するように定期点検などを行い、部品やグリースなどの消耗品を定期的に交換します。また、故障を起こさないための予防策も実施します。例えば、物の接触などによって頻繁に断線する部分があれば、そこにカバーを取り付けて再発を防ぎます。
そこまで予防に努めても、稼働中の生産設備に不具合が発生したり、停止したりすることはあります。そのような事態が起きたときに、生産ラインの監督者や作業担当者から状況を聞き取り、現場に行って原因を探り、通常運転ができる状態にできるだけ早く戻すのが私たちの仕事です。
仕事の魅力現場からの「なんとかして」に
応えるやりがい
生産設備の不具合の原因はモーターの故障や配線の切断など実に様々で現在の職場に所属して間もない私はまだまだ勉強中です。
それでも、生産設備の突発的な故障が生じ、「なんとかしてください」と連絡を受けて現場に行き原因を突き止めたときや、設備を復旧させていつも通りの生産ができるようになったときには、喜びを感じます。
特に印象に残っているのは、私の作業が初めて復旧に貢献できたときのことです。すでに先輩方の指導で基本的な作業ができるようになっていたため、私がスイッチ交換や配線交換を行い、生産設備を正常な状態に戻すことができました。
心掛けていること電気や制御について学び、
仕事の幅を広げたい
仕事上で分からない事は上司や先輩が丁寧に指導してくれますが、私は “自主勉”も頑張るようにしています。具体的には、生産設備のメーカーが作成した資料を読んで、ロボットの操作の仕方や保全方法について勉強しています。特に参考になるのは、第一工業の先輩方がこれまでに経験してきた故障・修理の履歴です。当社でどのような不具合が発生し、どうやって原因を突き止め、どう対処したのかという身近な事例なので関心を持ちやすく、現場で役立つ知識を身につけられます。
今後は、電気関係の知識だけでなく、 ハード面とソフト面の両方でシーケンス制御の勉強にも挑戦し、仕事の幅を広げていきたいと思っています。
プライベート休みの日にはスポーツで体を動かして
活力を取り戻します
生産設備の定期点検やロボットのグリース交換などは長期連休に実施することがあり、その場合はカレンダー上の休日でも出勤日になります。その点だけは生産ラインで働いていた時と違うところです。
私は休日には運動で汗を流したいタイプです。もともと好きなスポーツはサッカーなのですが、今は縁あってバレーボールの練習に誘われることが多く、無理せず自分のペースで楽しんでいます。